友人のHさんのホームページをみて、ものすごく同感したことがあります。「あなたが何を食べているかであなたが何者かがわかる」以前に何かの本で、毎日のごはんをきちんと作って、きちんと食べる。とあり、このことの大切さをしみじみ感じたことを思い出しました。もちろん「きちんと」というのは単に時間をかけて料理しろとか作法にうるさく食べることをいっているのではなく、材料を自分で選び、それをどのように料理するか考え、そしてどのようにおいしく(食卓の風景、会話、器、盛り付けなどを含め)食べるかといったことに手間ヒマ惜しまず真剣に向かいあうことをいっています。周りをみていても、食べ物を単にお腹を満たすものとしか考えない人よりは上のようなことを自然と実践している人のほうがはるかに心身ともに健康で豊かな生活を送っているようにみえる。おいしいごはんはそれだけで人を幸せにする力をもっているし、時に人間関係を広げたりすることもある。毎日のごはんひとつで、その人がわかるというのは大げさな表現ではなく、まさにその通りだと思う。現在、里帰りをしてまだわずかの期間しか実家にいませんが自分が結婚し、主婦になり、家事をするようになり、改めて母の姿をみてみると実家にいた時にはあまり気づかなかったこと、すごいな~と感心することが多々あります。面倒くさい、面倒くさい、とブーブー文句はいいながらも(特にレパートリーがたくさんあるわけではないのだけれど)、ご飯、おみそ汁、漬物・・・そういった毎日のごはんをきちんと作ったり、ちょっと時間があるとまとめてダシをとり、さらには2番ダシからさっと1品を作ったりと、家族のためにキッチンで何かしらやっている。「毎日のごはんをきちんと作って、きちんと食べる」もちろん、簡単ではないことは分かっています。急に明日から実行しましょうといわれてもすぐに身につく類のものではなくやはり小さい頃からの環境や親から子へと受け継がれていくことの一つだと思います。そういった意味でも、少なからずとも母から少しは教えられていることに現在進行形で感謝しているし、私自身もこれから長い年月を経て、自然とその大切さを子供に伝えていくことができればまずは親としての義務のひとつをクリアかなと思っています。
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