ころんとして、つやっとしていて、橙色(だいだいいろ)のグラデーションが見ていて飽きない、かわいらしい「杏(あんず)」。梅の時期が終わりに近づくと、ちょっとの間だけ登場するこの「杏」をつかって、ジャム作り。実は杏のジャムははじめて。甘さと酸っぱさがとてもいいバランスで味わえる、と前々からその噂は耳にしていたものの、いつも時期を逃しており、今年、ようやく出会えることができました。それにしても、この姿。見ているだけでも飽きない。このまま置いていると、香りが漂ってきそうな雰囲気。ずっと眺めていたい気持ちを抑えながら、ジャム作りスタート。
杏の種でもある「杏仁」も少し加えることがポイント。固い種を割ると、薄皮に包まれた白い「仁」がでてくる。「仁」にふれたとたんにフワッと香る、まさに高級な杏仁豆腐の香り!
味見をしてみると、その甘酸っぱさがクセになる美味しさ! 杏ジャムというと、焼き菓子などのケーキにつやをつけるために塗るイメージしかなかったけれど、手作りの杏ジャムはこんなにもおいしいものなのか! と目からウロコ。これはヨーグルトにたっぷりとつけたい。ほんの一瞬しか店先に並ばない「杏」。これからは、その一瞬を見逃さないようにしなければいけないな。それにしても、私に絵心があったなら、この姿をイラストとして残したいくらい。
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