ぽっかりと予定が空いた平日のある日、以前から行きたいと思っていた鶴川の「武相荘」へ行ってきました。白洲次郎と白洲正子が鶴川に移ってから過ごした家であり、特に2人のファン!ということでもないのですが、その佇まいになんとなく惹かれて訪問。
駐車場から竹林のある小路を進むと・・・・・・
母屋の展示(こちらは入館料1050円)では、白洲次郎の書斎だったという部屋がとても魅力的でした。小さな部屋、壁一面に本棚があり、奥まった場所に文机がひとつ。机の窓越しには、鬱蒼とした緑。こんな所に籠ってみたいと思わせる空間。しかし、写真からもわかるように、一番印象的であったのは建物を囲む風情ある庭と雑木でした。手入れが行き届きすぎてない感が、とても惹かれます。ふと、ずいぶん前に訪れた旧イタリア大使館別邸のことを思い出しました。こちらは著名な建築家アントニオ・レーモンドが設計した建物。かたや、白洲邸は鶴川にある農家を改築したもの。しかし、その時代がほぼ同じだからか、建物が醸し出している雰囲気がなんだか似ている気がします。訪れた時は、曇り空でうす暗かったものの、今回はそれがまた良かった。この暗さによって、明かりが灯る建物へと吸い寄せられるかのようにゆっくりと散歩できました。敷地内にはカフェもあるので、近所であればふらっと訪れたいところですが、ちょっとお高いのが残念! もう少しマダムになったら、今度はランチかディナーでもしてみたいもの。
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