グレンタ/くらし部no.30 「うつわを繕う~新うるしの金継ぎ~2023」


器を繕う「金継ぎ」

1年のはじまりに「器を繕う」ことからスタートする。静かで心落ち着くとても好きな時間です。家でひとりで行うこともできますが、コツや手の感覚も鈍り、どうもうまくいかない……。そんなことを経験し、また今年も一緒に金継ぎを楽しむ時間を設けます。講師の方に来ていただくので、はじめての方もそうでない方も確認しながら作業をすすめることができます。

短い時間ではありますが、会の後には季節のお茶と小菓子をご用意します。寒さが一層厳しくなる季節ですが、それをも味わえるような時間となればうれしいです。



講師と一緒にゆっくりと進めていきます


季節のお茶で一息

陶片などで箸置きやアクセサリーも作れます


「金継ぎ」とは割れたり欠けたりした器をうるしでつなぎ、継ぎ目を金、銀、朱色などで飾る日本伝統のて技法です。室町時代以降、修理・修復の役目を越えて、今ではその芸術的な価値が認められています。その最大の特徴は、継ぎ目に金、銀、朱色などで装飾を加えて傷痕を「景色」として楽しむこと。偶然できた欠けや割れ、ヒビを隠さずに金や銀で飾って景色と呼び、新たな美しさや価値を見出すという日本独特の美意識であり、戦国時代の茶人たちがその美しさを追求していきました。

古くから続く職人による「金継ぎ」では、本うるしを使い、その工程も数カ月におよぶこともあります。今回ご紹介する金継ぎで使用する新うるしは、本うるしとは異なり厳密にはうるしではなく、かぶれることがなく、乾きも早く、そのため1回の工程で仕上げることができます。現代の生活に身近に習慣として「金継ぎ」が定着することにより、日本の美しい文化を守ることにつながれば…との願いが込められています。

「新うるし」…天然素材100%の植物性樹脂。乾燥が早く、かぶれず、安価。森林を伐採せずに作られるため、環境にも優しく、サステナブルな素材としても喜ばれています。

欠けたり割れたりしたらそれで終わりではなく、「繕う」という工程を経てまた何度でも蘇らせ、器を育てていく。漆器製作や伝統的な金継ぎには「本うるし」、日常的な金継ぎには使い勝手もよく環境にもやさしい「新うるし」と使い分け、文化や技術を継承していくという思いにとても共感します。

当日は、金継ぎ柳家の柳澤綾佳さんにお越しいただきます。まずは、あまり難しく考えず、「金継ぎ」という技術を体験してみることからはじめてみていただければと思います。

<講師紹介>
金継ぎ柳家 柳澤綾佳
イラストレーター/デザイナー、2018年より金継ぎワークショップを開催


 ※グレンタ「くらし部」についての詳細をお読みになってからご検討ください。

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 グレンタ/くらし部No.30 「うつわを繕う~新うるしの金継ぎ~2023」
 
所要時間2時間、当日ご持参いただいた器をその日のうちに直してお持ち帰りできます(ご自宅で2日ほど乾燥したのち使用できます)。また、ご自宅でも金継ぎを続けたい方のために、スターターキットのご用意があります。その場でご購入いただけます。
ワークショップの後は、短い時間ではありますが、お茶の時間を設けています。

■場所: グレンタ  横浜市青葉区美しが丘西
    (はじめての方はお申し込み後に詳しいアクセスをお知らせいたします)
■日時: 2023年1月19日(木) 10:30-13:00 
■定員: 6名 
■受講費: 5500円(ワークショップ代、茶菓子付き) 
■持ちもの: 直したい器3つ、拡大鏡(必要な方)、エプロン、持ち帰り用の大きめの箱と袋
*直したい器がない方には別途5百円で陶片を持参致しますのでお箸置きまたは金継ぎアクセサリーをお作り頂けます。事前にお知らせください。
*陶器・磁器・クリスタル・ガラス・漆器・木などを直すことができます。器以外の置物なども大丈夫です。
*自宅金継ぎ用に、スターターキットのご用意があります(別途2000円)


持ち帰り用箱イメージ

■お申込み
ご希望の方は、メールglantaaoba@gmail.com またはその他メッセージでお申込みください。

<新型コロナ感染対策について>
・お越しになる前に、ご自宅で検温をお願いいたします。体調の悪い方、37.5度以上の熱がある方は当日キャンセルをお受けしますので、ご来場はお控えください。
・必ずマスクの着用をお願いいたします。
・入り口に、消毒液を用意しておりますので、入店の際にご利用ください。

みな様のご協力とご理解のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

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