膝を痛めた苦い思い出の山=大山
できることならあの石ゴロ道はもう上りたくない。そんなわけで、ヤビツ峠から登った。秦野駅からヤビツ峠行のバスは本数が限られているため、絶対に遅れられない。それだけが唯一のプレッシャーであり、それさえクリアすれば整備された登山道を安心して歩くことができる。
木の階段と所々に現れる尾根道をお喋りをしながら歩く。曇り空、霧、時々の太陽。この2カ月ほど、山へ行けていなかったこともあり、木の葉のゆれる音を聞くだけで頭の中の淀んだモノが洗われていく。街もすっかり秋めいてきたけれど、山の中はさらに秋が深まっており、立ち止まると汗ばんだ身体に冷たい風が通り抜けていく。
ヤビツ峠から1時間半ほどで、ケーブルカーから上ってくる石ゴロ道と合流する。その合流するポイントの少し手前からの景色がすばらしかった。ものすごい勢いで、下から霧が山肌を昇ってくる。雲が瞬く間に流れ、遠くには富士山が現れた。後で知ったが、初冠雪だったそうな。幸先よし。
石ゴロ道を少し頑張ると、そこはもう山頂。クッカーでごはんを作る人、ただただ景色を眺めている人、昼寝をしている人、みな思い思いに過ごしている。山頂があれば、そこを目的地と設定し(というか一通過点なのだけれど)、そして、さらにその先の道を進む。当たり前だけれども、往復の道を含めての「山」であり、同じような風景であってもそこに全く同じものはなく、時に思いがけずはっとするような演出を自然はしてくれる(今回の霧のように)。だから、おもしろい。
下りはひたすら石ゴロ道を進んだ。終盤、膝が少し痛む……。大山阿夫利神社下社にお参りし、合格祈願をした。塾の送迎がまっている為、下山後の🍺はぐっと我慢!
小田急秦野駅▶(バス)ヤビツ峠▶大山山頂▶阿夫利神社下社▶(ケーブル)大山ケーブル駅▶(バス)小田急伊勢原駅
山ごはん:焼きそばパン、ミネストローネ、きんつば、珈琲
山おやつ:阿夫利神社境内「茶寮 石尊」でティラミス+珈琲
0コメント