▲歩く記録 日影沢・小仏城山・高尾山/八王子市、東京都


子ども達が春休みに入り、何かと「やらなければいけないこと」が増え、それが波のように押し寄せてくると一呼吸をいれたくなる。そろそろ山へ行かないといけない。ちょうどスミレの開花時期でもあるし、そうだ、高尾へ行こう。


天気予報と自分の予定をにらめっこしながら、この日!と決めた。今回は久しぶりにソロハイクなので、当日までどのコースにしようかと悩みながら、スミレが咲くという日影林道コースを選んだ。高尾山口駅まで車でいき、そこから高尾駅まで電車で移動。その後、バスで日影バス停をめざすのだけれど、バス停は春の高尾を味わいたくてウキウキしている人たちで溢れていた。みな同志!


日影バス停から小仏城山までの日影林道を歩くのは今回がはじめて。おおまかに下調べはしていくが、やはりはじめての道は緊張する。それでも登山道へ入った瞬間から、心が躍る。雨上がりの森はあらゆるものが潤いに満ち、しっとりとした落ち着きを保っている。ここに立つだけでも来た甲斐があると感じる。


最初に見つけたのは白い花をつけたニリンソウ。その後、林道の脇にはスミレやフタバアオイなどの小さな山野草がひっそりと咲いている。10歩歩いてはわぁ!と心躍り立ち止まり、写真をとる。大げさではなく本当にそんな風に歩いているのだから、なかなか先には進まない。周りを見渡すと、同じようにしゃがんでは花に話しかけては写真をとる人の姿がある。自然と話したり、話しかけられたりしながら、知らない植物は聞くとたくさんの知識も教えてもらう。結局、標準コースタイムが1時間ちょっとのところを2時間近くかけて、小仏城山へ到着したが、こんな道中が好きだ。目的のある先を急ぐ歩み方もあるけれど、道中そのものが好物である理由ここにあり。

小仏城山では、お茶屋のご主人寄りが手入れをされている水仙が咲き乱れ、それは例え人工的に造られたものであってもとても風情があった。その後、一丁平では枝を高く伸ばした桜の花を見上げながら一息つき、もみじ平でお蕎麦を食べさくさくと高尾山頂へと向かう。ここまで来ると一気に人が溢れてきたので、山頂は踏まず、4号路経由で下山をした。

下山後は、今回のもう一つの目的でもあるTAKAO599ミュージアムへ寄り、高尾に咲くスミレや動植物の展示をじっくりとみた。それにしても、高尾エリアは訪れる度に様々な表情を見せてくれ、行けば行くほどさらにより深く知りたいと思わせてくれる。

※出会ったスミレについては、載せきれないので別投稿で。


(車で)▶京王高尾山口駅▶JR高尾駅▶日影バス停▶日影林道▶小仏城山▶一丁平▶もみじ台▶高尾山頂付近▶4号路▶2号路▶TAKAO599ミュージアム

山ごはん:ライ麦ショコラ&珈琲(小仏城山)、お蕎麦(もみじ台)



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